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摂食障害摂食障害は、体重や体型、食べることに極端にこだわることによって、さまざまな心の苦痛、自信のなさ、不安感などをコントロールしようとする病気です。
体重がコントロールできていると感じると安心し、逆に少しでも増えると不安に襲われ体重を減らす行動をとります。食べることを極端に制限、または過食嘔吐をして著しいやせ状態に陥ると「神経性やせ症(拒食症)」、体重が維持されていれば「神経性過食症(過食症)」と言われます。
他に、極端なやせ願望がなく過食を繰り返し肥満になる「過食性障害」、肥満恐怖はないが食べることへの恐怖心と体重減少がある「回避・制限性食物摂取症」があります。一般に、肥満恐怖と体重減少があるとより重症と考えられます。
体重が一定以上減少すると、体が食事を受け付けなくなり危険な状態となります。

摂食障害外来のよくあるご質問


Q.
医療機関を受診する目安はありますか?

A.
体重減少が長く続く、急な体重減少が見られる場合は、受診を検討してください。まず、内科的な異常がないかを調べます。
病的な体重減少は標準体重というものから定義されています。例えば、身長158cmの人は、標準体重が約53kgで、約45kgで軽症(標準の85%)、約40kgで中等症(75%)、約34kgで重症(65%)、約28kgで最重症(55%)となります。体重は体の状態と連動しており、低体重となると無月経や骨粗鬆症などを来たします。重症~最重症の場合は体の様々な機能が低下して入院を考慮する必要があります。体重を常に意識することは本人にとってマイナスですが、自身を客観的に評価するには大事な指標です。治療目標は標準体重の80%以上とされています。

Q.
どのような治療をしますか?

A.
ただ体重を増やすことが目標ではありません。その背後にある心理的な問題に向き合うことが大切です。摂食障害はアディクション(依存症)の側面があると言われ、何らかの心理的な苦痛を食行動によって解消しようと繰り返すことによってその行為から逃れられなくなっているとも考えられます。行為の意味を本人と一緒に考え、偏った認知を修正しながら体重にこだわらない生活をおくることを目指します。これは根気のいる作業ですが、その中で自分の特性に気づくこともあります。しかし、一定以上体重が減っている場合(重症以上)は考える力も低下しているため、まず入院などで栄養状態の改善を優先させることもあります。体重減少が軽症~中等症の場合は、栄養摂取を意識してもらいながら自身の心の変化に向き合っていきます。このとき役立つのが「食事日記」です。これは、食べた時間、食事の内容、そのときの状況や気持ちなどを毎日記録していくというものです。また、心の苦痛を軽減するため薬物療法を併用することもあります。

Q.
摂食障害になりやすい性格特性などありますか?

A.
一般に、完ぺき主義、真面目でがんばり屋、低い自己評価、心配性、過剰適応などがあると言われています。これらの特性がダイエットなどをきっかけに食行動の異常につながったとも言えます。特性を変えることは難しいですが、理解することで対処能力を身に付け、生きづらさを軽減することができます。

Q.
家族の役割とは何ですか?

A.
家族の理解と関わりは大変重要です。軽症の患者さんは、家族の関わり方が変わるだけでも良くなることがあります。まず「本人のがんばり」「ありのままの自分」を認め、サポートする姿勢が重要です。
摂食障害は、本人が病気と気づきづらいのが特徴です。本人が受診に抵抗が見られるときは、まずご家族だけが相談に来られることをお勧めします。

※「摂食障害」は、最近は「摂食症」と呼び方が変わりました。